稲蔭研究室から生れたプロジェクトの中から、大きな成果を上げているものをご紹介します。
CREST 「ユビキタス・コンテンツ制作支援システムの研究」プロジェクト
本研究では、ユビキタス・コンテンツと呼ばれる生活者のための、生活の中に溶け込んだ新しいコンテンツ分野を開拓するとともに、ユビキタス・コンテンツを制作する ための制作支援環境を整備するための研究開発を実施することを目標としています。また、良質なユビキタス・コンテンツを制作するためのガイドラインとなるデザイン理論を提唱することを目指します。
- 「re-acT-able pH」が DIME2006 (発表+作品展示)に採択されました。
- 「OTOTONARI」が Future Play2006 および Cyber Game 2006 に採択されました。
- 2006年9月12日 11:00 - 20:00、代官山ヒルサイドテラス にて、「Media-Design Tours '06 - ユビキタスコンテンツ作品展」が開催されました。
- 「SUIRIN」が Laval Virtual ReVolution 2006 に採択されました。
Surroundings
Surroundingsプロジェクトでは、次世代のユビキタスなオフィス環境での新しい働き方、ライフスタイルの研究を行っています。コミュニケーション・エンターテイメントという視点から、オフィスに自然に溶け込む楽しい情報空間、デバイス、システム、またそれらの個々のモジュールが協調して働く統合的な情報環境の開発・提案を行います。
- 「Tabby」と「Bird」がボーエ・モーエンセン回顧展に展示されました。
- 「Breathing:BIRD」と「Cafe' Tools」が雑誌・CASA BURUTUS 2005年12月号 「A Wall Newapaper "Ultra Modern Interior メディアアートは、インテリアに急接近中です。"」 にて紹介されました。
Entertainment Experience Design
Entertainment Experience Design は徳久悟の個人研究プロジェクトです。彼は、コンピュータに身体性を持ち込み、ソーシャルコミュニケーションを実現するエンタテイメント・インタラクティブ・システムを数多く制作してきました。そのジャンルはゲーム、パフォーマンスツール、家具、建築構造等多岐に渡ります。さらに彼は、作品の背後にある楽しさのメカニズムの構築を追及し、PhDディサテーションにてその全貌を確認することができます。
- 「re-acT-able pH」が DIME2006 (発表+作品展示)に採択されました。
- 「OTOTONARI」が Future Play2006 および Cyber Game 2006 に採択されました。
- 「SUIRIN」が Laval Virtual ReVolution 2006 に採択されました。
Public Cinema
近年、デジタルシネマやテレビ電話、ビデオチャット、さらには、立体 映像など、映像を用いたデジタルコンテンツはイノベーションが続いています。「Public Cinema」では、今までの既成概念の枠から抜け出したより身近な映像コンテンツを通して新たなライフスタイルを提案する研究グループです。
- 「livePic」が Laval Virtual ReVolution 2007 に採択されました。
- 「livePic」が インタラクティブ東京 に出展されました。
- 「livePic」が Siggraph 2006 の Sketches 部門・Emerging Technologies 部門に採択されました。
The Geths
The Geths(ザ・ゲッス)は、日々の生活のなかで思わず「時」を忘れてしまうような遊具を作っています。人々の感覚と感情を繊細に捉え、コンピュータを活かして大胆にデザインする。これがThe Gethsの流儀です。
- 「雨刀」が平成18年 第10回 文化庁メディア芸術祭エンターテイメント部門奨励賞を受賞しました。
Bench Warmers Port
BenchWarmersPort(略称:BWP)は10画面マルチプロジェ クションシステムと10GBPS高速ネットワーク、そしてウェアラブルな無線センサを用いて超没入的インタラクティブアートを創造し、次世代のネットワークを利用したコミュニケーションをデザインします。
- 「dotSPACE」がACM SIGCHI ACE2007 Demo部門に採択されました。
Park
現在は「Kage no Sekai」という影を覗くと見える不思議な生き 物たちとコミュニケーションが出来る身体性を用いたインタラクティブ アニメーションを制作しています。ユーザは物を置いて影を作る事や物の向きを変える事で影の形を変えたり自分の影を用いたりする事で影の中の世界とコミュニケーションをすることが出来ます。
- 「Kage no Sekai」がACM SIGCHI ACE2007 Demo部門に採択され、Best Demonstration Awardを受賞しました。
過去の稲蔭研究室のプロジェクトの中からいくつかピックアップしてご紹介いたします。
DZ
DZは現在、奈良先端大学とSFC、そしてカリフォルニアにあるUSCとの間に結ばれている10Gのネットワークを利用した他画面インタラクションコンテンツの研究をしています。10数個のマルチディスプレイが壁3面に配置された空間と膨大な帯域をフルに活用した映像表現、遠隔地との洗練されたインタラクションを複合させた新しいエンターテイメントコンテンツを鋭意制作中です。
活動期間:2005年度-2006年度
- 「Andrew Rivolski」が HCI2006 London のInteractive experiences 部門に採択されました。
Mixedplay
子供たちがする身体的な「遊び」は、現在はアナログな世界を前提として作られています。Mixedplayプロジェクトは、隠れんぼや鬼ごっこ、またごっこ遊びといったような身体的な遊びを、無線通信などを代表としたデジタル技術の存在を前提として考え直し、新たな遊びを作ることを目的としています。
活動期間:2006年度
- 「Morel」が ACM SIGCHI ACE 2006に採択されました。
PAPYRUS
私たちは、次世代のユビキタスなオフィス環境での新しい働き方、ライフスタイルの研究を行っています。コミュニケーション・エンターテイメントという視点から、オフィスに自然に溶け込む楽しい情報空間、デバイス、システム、またそれらの個々のモジュールが協調して働く統合的な情報環境の開発・提案を行います。
活動期間:2005年度-2006年度
- DiVA芸術科学会展 2006のインタラクティブアート部門において「Showji」が審査員特別賞を受賞しました。
- NICOGRAPH INTENATIONAL 2006 in Soul 展 において「Showji」の招待展示を行いました。
- 「Showji」が ACM SIGCHI ACE 2006にて、アートセッション銅賞を受賞しました。
SENSE
SENSEは、五感、特に嗅覚に注目したエンターテイメントをつくるプロジェクトです。これまで私たちは、香りを聞いて想像を楽しむLocation Based Entertainment・Nozoki-Hanaを制作してきました。現在は香りに想いを込めるHome Entertaiment・insceneの制作を行っています。芳しき未来はSENSEから生まれます。
活動期間:2005年度-2006年度
- 「InScene」が Laval Virtual ReVolution 2006 にてTrophee Art et Culture部門を受賞しました。
- 「InScene」が 第五回スマートITデザインコンテスト にて優秀賞(だれもがリラックス部門・部門賞)を受賞しました。
MR Ground Zero
複合現実感(Mixed reality:以下MR)とは人間の見ている現実世界の映像に対してデジタルな情報を付加する技術です。MR Ground ZeroではMR技術を用いたコンテンツとして、絵本作品「Little Red MR」、PDFで野菜を育成する「やさい日記」、 オルゴール「Hako-ne」等の作品を発表しました。
活動期間:2002年度-2005年度
- 「Hako-ne」が SIGGRAPH 2005 Skeches部門に採択されました。
- 「やさい日記」が SIGGRAPH 2004 Skeches部門に採択されました。
- 「Little Red MR」がArs Electronica Centerにて2003年から2004年まで展示されました。