ゲーム制作手法
今日は、Stephane Natkin著の「Video Games and Interactive Media」を紹介します。
この本は、ビデオゲームの制作手法のプロセスと様々なテクノロジーを紹介しています。MMOG(多人数型オンラインゲーム)についての解説は、通信における遅延や安定性についてわかりやすく解説しています。
以前にも書きましたが、Natkin教授はKMDの特論を担当していただける予定です。
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今日は、Stephane Natkin著の「Video Games and Interactive Media」を紹介します。
この本は、ビデオゲームの制作手法のプロセスと様々なテクノロジーを紹介しています。MMOG(多人数型オンラインゲーム)についての解説は、通信における遅延や安定性についてわかりやすく解説しています。
以前にも書きましたが、Natkin教授はKMDの特論を担当していただける予定です。
今日の1冊は、Mark VazとPatricia Duignan共著の「Industrial Light and Magic: Into the Digital Realm」です。
この本は、VFX(特撮)の大手制作会社ILMの手がけた作品集です。映画「アビス」、「ターミネーター2」、「ジュラシックパーク」をはじめとする数多くのVFXが紹介されています。
この初期ILMに参加していたマーク・ディッペ氏は現在映画監督をしていますが、KMDの特論を担当していただける予定です。
週末なので、軽い話題にします。「Exploratorium Cookbook」という本を紹介します。
サンフランシスコにある体験型科学館のエクスプロラトリアム。そこに展示されている展示物を自分でも作ってみよう、という人のためにDIYのマニュアルがこの本です。電子工作から筐体作りまで詳細に記述されているので、モノ作りの参考になります。
今日は、黒柳徹子と岩合光昭共著の「パンダ通」を紹介します
パンダを子供の頃から好きだったパンダ愛好家の黒柳徹子さんがパンダについて語った本です。当時は、日本でパンダはまったく知られていなかったそうです。まさしく、「かわいい」が似合っているパンダ。ほのぼのとします。
Maker Faire Bay Areaのレポートです。
MAKEマガジンとCRAFTマガジンのイベントで、ガジェット創りが好きな人と工芸(クラフト)創りが好きな人が家族連れで集まっていました。子供も半田ごてで電子工作していたり、杖をつきながら歩いている年配の人までもが電子工作をやる、というようなすごいイベントです。
このヘリコプター?は、アートとしても注目されている乗り物としての作品だそうで、人気を集めていました。
一方で、Burning Manのようなアートイベント的な部分もあり、ともかく創ることが大好きな人たちのコミュニティです。
ディズニーイマジニアリングも出展をしていて、米国で6月に公開されるPIXAR作品のWall Eのロボットまでおもちゃとしてデモしていました。
Lili Lakich著の「Neon Lovers Glow in the Dark」について。
この本は、88年に東京で開催されたネオンアーティストのリリー・ラキッチ展のカタログです。彼女は、ロサンゼルスにあるネオンアート美術館を創設するなど、ネオンアートの第一人者として活躍しています。
最近は、ネオンよりもLEDが光源の主流ですが、ネオンでもいろいろな表現が可能であることを彼女の作品群を通して感じ取ることができます。
今日に一冊は、George Wolberg著の「Digital Image Warping」です。
この本は、画像変形のアルゴリズムに特化しており、モーフィングなどの基礎手法ともいえます。最近は、画像をいかに変形して3次元CGに応用するか、が流行していますので、このような基礎を理解しておくことは重要です。
Peter Zumthor著の「Atmospheres 」について書きます。
これは最近読んだ本の1冊で、建築家Zumothor氏の講演をまとめた本です。建築デザインの姿勢についてかたっている中で、印象的だったのがThe sound of spaceという概念です。たしかに建物に入ると音がしますが、この音を建築のデザインに考慮しているということは知りませんでした。
建築図面や建物を見て、音を想像できるとすると、建物は巨大な楽器とも解釈できます。
Kenton O'HaraとBarry Brown共編の「Consuming Music Together」を取り上げます。
この本は、ソーシャルネットワークなどの先端技術を活用していかに音楽をシェアするかについて書かれています。
いろいろな研究論文が掲載されていますが、Jukola Systemは公共空間で音楽を共有するシステムでPDAを使っています。
アレッサンドロ・ヴェッツォシ著の「レオナルド・ダ・ヴィンチ」。
レオナルド・ダ・ヴィンチの芸術家と発明家として両方の才能がわかりやすく書かれています。科学と芸術を融合する難しさの中で、ダ・ヴィンチは見事に個人で融合していたように思います。
どちらも非常にcreativeな作業であり、おそらく本人にとっては同じことだったのではないでしょうか。
今日はElliott Schwartz著の「Electronic Music」を紹介します。
この本は、私が学部生の頃にコンピュータ音楽を勉強していたときの教科書の1冊です。モジュラーシンセサイザーをはじめとした音源としての楽器、ライブにおける電子楽器の役割、新しい音楽教育について解説されています。60-70年代の活動について主に記載されているので、コンピュータ音楽創世記を理解するには、良い本です。
今日は、Min WuとBede Liu著の「Multimedia Data Hiding」を紹介します。
デジタルデータは改変が可能であるため、どのデータがオリジナルかを知るための技術が必要となります。この本は、電子透かしをはじめとしたデータにメタデータを埋め込む技術に特化して解説しています。
いかに攻撃に強く、かつオリジナルの画像などに劣化が生じない技術を開発するかが鍵です。
Herbert Zettl著の「Sight Sound Motion: Applied Media Aesthetics」について。
映像メディアをデザインする基礎として、視覚言語、サウンドデザイン、動きのデザインについて書かれている本で、基礎を身につけるための本としてお薦めします。KMDでも推薦図書として紹介したばかりで、いかに魅力的な映像を演出するかをわかりやすく解説しています。
今日は、Stephen Little著の「…isms」を紹介します。
美術におけるスタイルやムーブメントをまとめた本です。印象派、キュビズム、未来派など50以上のスタイルを網羅しています。美術の変遷、主張、作品の傾向を理解するには、適した本です。
今日は「Vision of the Future」を紹介します。
この本は、SFCで研究室を立ち上げたときに参考として使っていた本です。Philips社で研究開発された様々なスマートなプロダクトのプロトタイプが紹介されています。台所、子供部屋、寝室など生活環境におけるシーンに応じて提案が作られています。
この本は、ネットで探しても入手困難なのが非常に残念です。
その代わり、webで情報が公開されています。
週末なので、ビジュアルな本としてMartin Pegler著の「Cafe Design」を紹介します。
この本は、アメリカを中心とした世界中のカフェ、レストランの優れたインテリアデザインを紹介しています。興味深いのは、ニュージャージーにあるAnimation Cafe、ロードアイランドにあるFire & Ice、シリコンバレーのパロアルトにあるBella Lunaなどです。
今日は、「3D-Beyond The Stereography」を紹介します。
この本は、ステレオ立体視に関してまとめられており、過去から最近の事例やデバイスを網羅しています。
トピアリオン、エンゲルブレヒト劇場などは、まだまだ進化の余地があると感じています。
今日の一冊は、Peter Merholz、Brandon Schauer、David Verba、Todd Wilkens共著の「Subject to Change」です。
この本は、最近読んだ本の中でも重要度が高いと感じた内容です。筆者たちは、Adaptive Pathという経験デザインを専門としている会社のメンバーで、Adaptive Pathでどのように経験デザインを実行しているのかを解き明かしています。
最後にAgile Approachという章があり、いかにagile(すばやく)デザイン判断をしていくかについて書かれています。
明日21日に東京FMのDaily Planetという番組に生出演します。
21:10頃からだそうです。
番組宣伝でした。
John Alderman著の「CORE MEMORY 計算機の美」を紹介します。
この本は、ENIACをはじめとする初期の頃のコンピュータの写真集です。チップや配線も写真で見るとたしかに美しく感じます。計算機の中をのぞくことはあまりないと思いますが、幾何学的に配置されたチップなどは、デジタル的な美を演出しています。
以前フィラデルフィアのペンシルバニア大学で撮影したENIACも掲載しておきます。
強風でファイバーが断線し、サーバーが世界から孤立し、しばらくネットと無縁の原始的?生活をすることになりました。ネットは便利ですが、なくても生きて行けるかもしれない、もしかしたら無縁な線かつの方がハッピーかもしれない、と感じた数日でした。
ということで、とうとう毎日更新してきたブログも断線してしまいましたが、また書き込みを続けていきます
Martin Pegler著の「Entertainment Destinations」という本があります。
ショッピングやレストランといった「楽しむ」環境をいかにデザインするか。この本は、様々な公共空間プロジェクトでエンタテイメント性の高い場所を紹介しています。シンガポールのClarke Quay(クラーク・キー)、ロンドンのTrocadero(トロコデロ)、ラスベガスのStar Trek The Experience(スタートレック・エクスペリエンス)などが取り上げられています。
今日は、Andrew Keen著の「The Cult of Amateurs」を紹介します。
Web2.0によるロングテール現象で、消費者は本当に幸せになっているのだろうか、という問いかけをしている本です。CGM(consumer generated media)によってプロが活動できなくなってしまった場合、私たちはテールにあるコンテンツだけで満足できるのか。
考えさせられる本です。
今日の一冊は、橋本典明監修の「インタラクティヴTV」です。
以前双方向テレビこそがメディアの未来である、と期待されていたことがあります。この本は、その頃(93年)にNHKのBS2で実験的に放送された双方向テレビ番組SIM-TVについて書かれています。
双方向テレビは、iTVとして現在製品がいろいろありますが、どの程度人気があるかは疑問です。その中でも普及しているのはOpenTVやCanal Plus Technologiesがあります。ほかには、MSNTVというPC不要のボックスなどもありますが、今一番人気はタイムシフトでハードディスクに録画する方法で、TiVoとAppleTVです。
今日は、境真良著の「テレビ進化論」を紹介します。
この本は、デジタル化されていくテレビ放送の近未来を考えるときに役立ちます。現在進められている放送と通信の融合の政策やデジタル時代の著作権法について、YouTubeなどの大きな流れを考慮しながら次の時代への提言をしています。
著者の境氏は、現在KMDでも授業を担当していただいています。
今日の一冊は、KMD教授の中村伊知哉著の「デジタルのおもちゃ箱」です。
この本は、2000年頃のMITメディアラボにおける研究活動を紹介していますが、どのように研究が進められているのかが解き明かされており、多様性、デモ、創造力の3つのスピリットが支えていることが述べられています。Demo or dieという有名な言葉がMITメディアラボにあり、デモを作れなければメディアラボでの活動価値が認められないことを意味しています。
今日は、Joseph Mascelli著の「The five Cs of Cinematography」についての話題です。
シネマトグラフィー(映像の演出)について、5つのCという基本があると書かれている本です。5つのCとは、Camera Angles(カメラアングル), Continuity(一貫性), Cutting(編集), Close-Ups(接写), Composition(画面構成)です。映像の演出を考える上で、役に立つ本です。
5月に紹介した本の一覧は以下のとおりです。
Stephane Natkin著「Video Games and Interactive Media」
Mark VazとPatricia Duignan共著「Industrial Light and Magic: Into the Digital Realm」
「Exploratorium Cookbook」
黒柳徹子と岩合光昭共著「パンダ通」
Lili Lakich著「Neon Lovers Glow in the Dark」
George Wolberg著「Digital Image Warping」
Peter Zumthor著「Atmospheres 」
Kenton O'HaraとBarry Brown共編「Consuming Music Together」
Marquard Smith編「Stelarc」
アレッサンドロ・ヴェッツォシ著「レオナルド・ダ・ヴィンチ」
Elliott Schwartz著「Electronic Music」
Min WuとBede Liu著「Multimedia Data Hiding」
Herbert Zettl著「Sight Sound Motion: Applied Media Aesthetics」
Stephen Little著「…isms」
「Vision of the Future」
Martin Pegler著「Cafe Design」
「3D-Beyond The Stereography」
Peter Merholz、Brandon Schauer、David Verba、Todd Wilkens共著「Subject to Change」
John Alderman著「CORE MEMORY 計算機の美」
Martin Pegler著「Entertainment Destinations」
Andrew Keen著「The Cult of Amateurs」
橋本典明監修「インタラクティヴTV」
境真良著「テレビ進化論」
中村伊知哉著「デジタルのおもちゃ箱」
Joseph Mascelli著「The five Cs of Cinematography」