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masamode 日記

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2008年04月 アーカイブ

旅レポート@ヘルシンキ

今日は、ホテルの外に出ると、駅前には雪の山でした。
city-snow.jpg
気温はそれほど低くはないのですが、話によると先週の記録的大雪の名残だとか。

今日はNOKIAを訪問しました。このガラス張りの建物がNOKIA本拠地です。nokia.jpg
建物の中には、プレゼンした講堂が建物のようにありました。
nokia2.jpg
夕食は、NOKIAのメンバーと北欧のおいしい海老!
shrimp.jpg

明日、再び移動です。


行動を中心としたデザイン

今日の一冊は、Geri GayとHelene Hembrooke著の「Activity-Centered Design」です。

Context-base designでは、ユーザーの行動パターンを理解することが必須です。この本では、行動を中心としたHCIのデザインを唱えています。これまでのユーザー中心のインターフェイス設計からユーザーのコンテキストを中心としたインターフェイス設計のシフトがテーマです。


Twente工科大学

今日は、オランダのTwente工科大学に行きました。アムステルダムから列車で約2時間。白樺林の中にある大学という感じですが、そこにはインダストリアルデザイン(工学的な部分とデザイン的な部分が混在している学科)があります。この学科の建物はモダンなデザインでした。twente-industrial.jpg
中に入ると、太陽電池カーレースに参加したときの小型乗り物が展示していあります。
solar-car.jpg

また、Human Media Interactionというグループでは、entertainment Computingの国際会議などで発表しています。


オランダ旅レポート続編

アイントホーフェン市は、スケートボードに最適だそうです。たしかに、街のいたるところにスケートボードを意識した場所のデザインを見つけることができます。この地下通路への入り口もスケートボードを意識しているのでしょう。
eindhoven-skate.jpg

アイントホーフェン工科大学のキャンパスには、太陽電池の設備もありました。オランダは、自転車も多く、エコ志向が高い印象です。
eindhoven-solar.jpg

アムステルダムにあるこの城は、Waag Societyというクリエイティブ集団の活動拠点となっています。太田教授が参加している4Kシネマプロジェクトとの付き合いもあります。
waag.jpg


オランダ旅レポート 最終回

いよいよ今回のたびの最終日です。

オランダのバスや列車は、回数券のような買うのですが、オランダ人の説明だと「オランダのSuicaやPasmo」だそうです。
holland-ticket.jpg
実は、バスや切符売り場には、RFIDリーダーが設置されているのですが、ハッキングされて危険、ということで使われていないそうです。
holland-rfid.jpg

ロッテルダムは、映画祭で有名ですがその映画館の前の広場に巨大なインタラクティブアートがありました。画像のような巨大なクレーンを操作できる、というパブリックアートです。
rotterdam.jpg

最後の訪問はデルフト工科大学。図書館が必見とのことですが、確かに面白い建築です。
delft-lib1.jpg
中に入ると開放的でありながら、宇宙船のようなSF空間でした。
delft-lib2.jpg


オノマトペ

久しぶりに本を紹介します。
小野正弘編の「日本語オノマトペ辞典」。

擬音語、擬態語が満載な辞書です。昨年度、研究室で水に関する研究をおこなっていたときにも参考にしました。たとえば、「ぽたぽた」「ちょろちょろ」「ぱちゃっ」など数多くの表現があり、日本語特有の表現です。このような表現が多い項目は、それだけその文化や人たちが敏感であり、その意味では日本人の水に対するセンサーの解像度が高いことを意味しています。


KMD始動

KMD(メディアデザイン研究科)が、いよいよ始動しました!感無量。映画に例えるなら、クランクインですね。

明日からは、早速「クラッシュコース」と呼ばれる合宿です。創造社会のリーダー育成のための第一歩。ご期待ください。


映画の製作管理

今日の1冊は、Richard Gates著の「Production Management for Film and Video」です。

ハリウッド劇場映画の予算作成のノウハウ、そして予算表及びスケジュールの作成方法を詳しく解説しています。ハリウッドが生み出production stripboardしたと呼ばれる色分けされたアナログ管理方法も紹介しています。今では使われなくなっていますが、ソフトで再現しており、ソフトによっては同じ色コードを採用しています。


文化経済

今日は、ディビッド・スロスピー著の「文化経済学入門」を紹介します。

原題は、Economics and Culture。文化の価値を経済的にどのように算出するかを解説しています。文化は、世界遺産、芸術、実演、ポップカルチャーまでを含みますが、議論上では区別しています。労働市場、財の市場など複数の支店から分析しています。


アニメーションのタイミング

今日の一冊は、ハロルド・ウィテーカーとジョン・ハラスの共著である「アニメーションのタイミング技法」です。

この本は、アニメーションを学ぶ人にとっての必読書。動きの隠れた原因をどのように表現していくか、これがアニメーションである、と冒頭に書いてありますが、感情表現、物理法則、自然現象などのアニメーション表現について解説されています。


楽しいプロダクトデザイン

Patrick Jordan著の「Designing Pleasurable Products」を紹介します。

この本は、プロダクト(製品)をデザインする上で、機能や使いやすさを超えて「楽しさ」を考慮したデザインが重要だと主張しています。「楽しさ」(pleasurable)には、4種類ありphysio(物理的)、socio(社交的)、psycho(心理的)、ideo(価値的)にわけています。楽しい生活用品をいかにデザインするか、にここ数年興味があるので、この本は参考になりました。


KMD説明会

昨日まで、KMDのクラッシュコースがあり、今日は日吉で次回出願に関する説明会を開催しました。非常に多くの皆さんが参加され、熱意を感じました。

建物は、順調に外装はほぼ完成のようです。
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Cuteについて

Aranzi Aronzo著の「The Cute Book」を見つけました。

この本は、「うさぎの小さい友達」の英訳版で、フェルトでかわいいキャラのぬいぐるみを創る方法を解説しています。手芸のかわいい世界をビジュアルに体験できます。

昨年シーグラフで3Dモデルから自動的にぬいぐるみの展開図を作成する論文が出ていました。まさしく、これkらは、クラフトとデジタルのコラボの時代です。


大きな毛玉に巻き込まれないために

今日は、Gordon MacKenzie著の「Orbiting the Giant Hairball」を紹介します。

大きな毛玉をGiant Hairballといいます。この本は、組織の中のしがらみや規則でがんじがらめになっている状態を毛玉とい表現しており、いかにその毛玉に巻き込まれず毛玉の周辺を旋回するか、ということを書いた本です。以前IDEOのTom Kelleyに紹介されたのですが、たしかにすばらしい本です。



植物を表現するアルゴリズム

今日は、古い本ですがPrusinkiewiczとLindenmayer著の「The Algorithmic Beauty of Plants」を紹介します。

この本は、CGでいろいろな植物を生成するルールを開設しています。自然界にある数学的ルールを適応して美しい植物を表現するために役立ちます。最近は、いろいろなソフトで植物や自然を生成できるようになりましたが、それらソフトの原理を知るためにも良い本です。


シネマトグラフィー

今日は、Blain Brown著の「Cinematography Theory and Practice」を紹介します

映画の撮影、照明について、技術と演出の両面から詳しく解説している。HIGHDEFについても解説されている重要な一冊。


大学改革を考えるワークショップ

今シンガポールに来ています。NUS(シンガポール国立大学)で、世界中の教授が招かれて21世紀型の大学教育や研究について、特にデジタルメディアやコンテンツに焦点をあてて議論しています。また、ネットワークの活用方法についても、キャンパスライフの見直しという観点から話題になっています。イギリスのケンブリッジ大学や米国のイェール大学などの例を見ながら、意見交換しています。

ちなみに、NUSはUniversity Town構想を提案しています。


かわいい論

今日の一冊は、四方田犬彦著の「「かわいい」論」です。

この本は、かわいいということの意識に男女差はあるのか、など様々な視点から分析しています。その中で、ミニアチュールやノスタルジアがかわいいということに深いかかわりがあることを説いています。


Peranakan

今日は、一日SIGGRAPH ASIAのConference Advisory Groupと呼ばれる委員会の会議で缶詰でした。その代わり、夕食は、Peranakan料理という日本では知られていない料理をご馳走になりました。True Blueというレストランで内装も非常におしゃれです。中国とマレーの2つの文化のフュージョンだとのことです。

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このレストランの隣には、Peranakanに関する博物館があったのですが、残念ながら閉館でした。

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ACM Catという彫刻を発見!ACMとはいえ、コンピュータ学会のACMではないと思います。。。

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パリ万博

以前パリで、Sylvain Ageorges著の「Sur les traces des expositions universelles」という本を見つけました。

1855年から1937年までの間にパリで開催された8回の万博を記録した本です。Grand Palaisと現在オルセー美術館として使っているオルセー駅舎は、1900年の万博用に建設されています。

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音と絵画の関係

今日は、Karin Maur著の「The Sound of Painting」を紹介します。

この本は、音楽と絵画の関係について、共感覚などを通した作品制作を解説しています。また、絵画における時間の概念の表現についても触れており、たとえばクレーのFugue in Redなど多くの芸術家の作品が紹介されています。特に興味深いのは、Graphic Musicという項で、Moritz von SchwindのCat Symphonyという作品です。


ディズニーのキャスト

小松田勝著の「ディズニーランド「キャスト」育成ノウハウ」について。

この本では、ディズニーの人材育成について紹介しています。

接客術(ホスピタリティ)の模範として、いつでもディズニーランドが語られます。キャストと呼ばれるスタッフのマニュアルには、必要な内容が80%しか記載されておらず、残り20%はキャスト一人ひとりの判断で対応していく人材育成手法は、世界中の企業の社員研修でも参考にされています。


Max/MSPとインタラクティブアート

Frank Blum著の「Digital Interactive Installations」を紹介します


Max/MSPとJitterを使ったインタラクティブアートのプロジェクトについて書かれた本で、作品創りを通してMax/MSPの使い方を説明しています。


シネマの未来

Jefferey ShawとPeter Weibel編の「Future Cinema」について。

ポストフィルム時代の映像について、マルチスクリーン、マシニマ、ソフトシネマなど数多くの作品が紹介されています。新しい映像を目指す人の必読書です。


箱の外

今日の一冊は、Rob Eastaway著の「Out of the Box: 101 Ideas for Thinking Creatively」です。

英語で、クリエイティブな発想をすることを[think out of the box]という表現をします。この本は、いかにクリエイティブに発送するか、についていろいろなアプローチを紹介しています。たとえば、Why not?は子供が大人に質問する典型的なケースで、なぜその考え方が否定される必要があるのか?という意味です。常識とか、これまでの習慣だから、という答えを乗り越えるための第一ステップとなります。


ロボットもクリエイター

週末なので、楽しい本について取り上げます。「RoBolution」を紹介します。

ASIMOやWABIAN-R IVなど人型二足歩行タイプのロボットについて、技術や産業応用についてまとめられた本です。日本のロボット文化(技術)は、アニメやマンガの夢を実現したい、というエンジニアの夢実現が大きなモチベーションとなっています。Asimoがオーケストラの指揮者になる、という記事がNew York Timesに出ていました。


Eyebeam

ニューヨークで注目されているEyebeam。ギャラリーが密集する地区に位置するEyebeamは、メディアアートの活動拠点です。20人以上が雇用されて作品制作をしているほか、ギャラリーがありいろいろな人が集まっています。

eyebeam1.jpg


日常の行動

今日の一冊は、Jane F SuriとIDEO著の「Thoughtless Acts?」です

生活の中の何気ない動作、それは考えずに自然と現れる。デザインは、この動作を誘導する手段である。この本には、数多くの日常生活の写真が含まれている。


デザイン展

NYのMOMA(現代美術館)でDesign and the Elastic Mind展をやっています。様々なテクノロジーを駆使したデザインが集められていました。ナノテクノロジー、3次元プリンタ、インタラクティブ、ネットなど。3次元プリンタの作品が印象深く、ここまで3次元プリンタでモノ作りができるんだ、と感心してしまうものもありました。


4月に紹介した本

4月も終わります。あっという間に過ぎた1ヶ月です。
今月紹介した本は、以下のとおりです。

Geri GayとHelene Hembrooke著「Activity-Centered Design」
小野正弘編「日本語オノマトペ辞典」
Richard Gates著「Production Management for Film and Video」
ディビッド・スロスピー著「文化経済学入門」
ハロルド・ウィテーカーとジョン・ハラス著「アニメーションのタイミング技法」
Patrick Jordan著「Designing Pleasurable Products」
Aranzi Aronzo著「The Cute Book」
Gordon MacKenzie著「Orbiting the Giant Hairball」
PrusinkiewiczとLindenmayer著「The Algorithmic Beauty of Plants」
Blain Brown著「Cinematography Theory and Practice」
四方田犬彦著「「かわいい」論」
Sylvain Ageorges著「Sur les traces des expositions universelles」
Karin Maur著「The Sound of Painting」
小松田勝著「ディズニーランド「キャスト」育成ノウハウ」
Frank Blum著「Digital Interactive Installations」
Jefferey ShawとPeter Weibel編「Future Cinema」
Rob Eastaway著「Out of the Box: 101 Ideas for Thinking Creatively」
「RoBolution」
Jane F SuriとIDEO著「Thoughtless Acts?」


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