ファッション展
Judith Clark著の「Spectres: When Fashion Turns Back」について。
ロンドンのビクトリア&アルパート(V&A)で開催されたファッション展のカタログを兼ねた本です。視覚の原理から、ファナキストスコープなどの映像の原点までを解説し、そこから構成主義の建造物を紹介、そして視覚の遊びへ展開しています。最後にサーカスやファンタスマゴリアなどのショーを説明し、いかにファッションデザインがこれらから影響を受けているか、そして演出として総合的に考えるべきかをまとめています。実際に展覧会の演出でも、単に服を展示するのではなく、視覚の遊びを取り入れ,空間と場を服のデザインの一部として演出したところが斬新です。展覧会をデザインする上で、非常に参考になります。